
庄原の秋の味覚・もぎたてリンゴをゲットしたい!直売所をかまえるリンゴ農園7選
庄原を代表する秋の名産、リンゴ。高野町や東城町にはリンゴ狩りを実施している農園も多く、旬の味を求めて毎年多くの観光客が訪れます。「リンゴ狩りをする時間はないけれど、せっかく庄原を訪れたなら、フレッシュなリンゴを買って帰りたい!」。今回は、そんな人におすすめの、直売所を併設したリンゴ園を紹介します。
新しい品種栽培に取り組んでいたり、キッチンカーが登場したりと、いずれも個性豊か。複数軒巡って、いろいろなリンゴを購入するのも楽しいですよ。
【高野町】10月頃は洋ナシが並ぶことも
「青才光紀りんご園」
まずご紹介するのは、高野町に位置する「青才光紀りんご園」。三代続く老舗の農園で、約15種類の品種を栽培しています。卸売りをメインにしている農園なので、直売所がオープンするのは収穫数が多い時のみ。事前にお願いしておけば、箱入りの贈答用や地方発送もしてもらえるので問い合わせてみるのがおすすめです。
直売所には、10月頃であれば自家栽培の洋ナシや、加工組合が手掛ける「たかのりんごジュース」も並びます。「リンゴは赤いというイメージがあるので、今後は黄色~黄緑色のリンゴ栽培もしていきたいです」と園主。かつて人気があった品種の古い樹も、手入れを重ねて復活させる予定だそう。古いものも新しいものも大切にする、今後が楽しみな一軒です。
青才光紀(こうき)りんご園
住所:庄原市高野町下門田161
電話番号:0824-86-2375
営業時間:不定(9月~11月頃)※電話にて要確認
駐車場:あり(5台)
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【高野町】キッチンカーが話題沸騰
「横谷りんご園」
34品種というさまざまなリンゴを育てている「横谷りんご園」。王道の「サンふじ」や黄色いリンゴの「ぐんま名月」、果皮も果肉も赤い「炎舞」、果皮が黄色くて果肉が赤い「ムーンルージュ」など、ちょっと珍しい品種に出合えます。とくに希少なのは、高野町でもここだけでしか栽培されていないという「恵」。ピンク色に色づき長形型で、食べるとしっかり酸味が感じられます。こちらのリンゴを求めて、なんと30年以上も通う人もいるのだとか。見かけたら、ぜひ購入をおすすめします。
直売所がオープンしている時期には、土日祝日でキッチンカーも登場!こちらではなんと、農園で採れたリンゴを使った「りんご飴」を販売しています。お祭りなどで売っているものと違い、こちらのりんご飴はリンゴのフレッシュさが桁違い…!あふれるような果汁と爽やかな芳香にきっと驚くはず。丸いままのものと食べやすくカットしたものがあり、時期によって使用するリンゴの品種が異なります。リピーターも多く、こちらのリンゴ飴目当てに農園に立ち寄るのも良さそうです。
横谷りんご園
住所:庄原市高野町下門田66
営業時間:9:00~17:00 ※なくなり次第終了
定休日:月~金曜(収穫量によっては平日営業の場合あり) ※ブログで更新
HP:https://ameblo.jp/5151koi-2019/
Instagram:https://www.instagram.com/yokotani_ringo/
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【高野町】自家製ジャムにも注目
「田中喜基りんご園」
同じく高野町の「田中喜基りんご園」。訪れる人と他愛ない会話を楽しむなどアットホームな雰囲気で、お子様連れの家族がのびのびと過ごせるよう、明るく気さくな接客を心がけています。栽培品種は約20種類で、その8割ほどが王道の「ふじ」。珍しいところでは、「ぐんま名月」や「シナノスイート」、ほかではあまり見かけない「こうたろう」も栽培しています。直売所は基本的に袋売りですが、希望によりバラ売りや箱売りもOK。希少品種は事前の電話予約のみの販売なので、購入希望の場合は問合せを。
さらにこちらでは、「お菓子作りに使いたいので加工用を分けてほしい」というお客の声から生まれた、B級品の詰め放題も隠れた人気。収穫量により用意できる場合とそうでない場合がありますが、出合えたらぜひトライしてみてください。直売所ではほかにも、「たかのりんごジュース」や自家製ジャムを販売しています。ジャムはふじだけを使った自然な甘さ。朝食のお供、お土産にいかがでしょうか。
田中喜基(きもと)りんご園
住所:庄原市高野町下門田66
電話番号:0824-86-2817
営業時間:9:00~17:00(11月~12月中旬頃)※なくなり次第終了
定休日:不定
駐車場:あり(5台)
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【高野町】新品種が登場!
「フルーツファーム東舎」
化学肥料を使用せず、安心安全な有機肥料で約18種類のリンゴを育てています。直売所のオープンは、リンゴが収穫できる10月~12月上旬の週末のみ。人気品種としては、完熟すると赤黒く見える暗紅色が特徴で、果肉は緻密で果汁も多く芳醇な香りの「秋映」、甘みが強く、甘酸適和で食味が良く、香りも良い「シナノスイート」、黄色で蜜が入り、甘味が強く、酸味も適度。歯ざわり、舌触りが爽やかな「ぐんま名月」が並ぶことも。ピークは10月中旬頃で、収穫時期が重なれば一度に5~6種類の品種と出合うことができるかもしれません。
ちょっと傷が入ったり見た目が悪かったりと、少しお安く買えるお得な家庭用の袋売りをメインに、重量、規格などによって6段階にわけた贈答用も。そのほか、「たかのりんごジュース」や自家製ドライアップル、時期によっては野菜を販売することも。2024年からは甘味が多く多汁で肉質が良い「錦秋」や、黄金色で果皮が薄くて甘みの強い「星の金貨」や、果肉が硬く蜜が入りやすい「はるか」など、新品種が少しずつ登場。まだまだ安定した収穫量ではないので、見かけたらぜひゲットを。
フルーツファーム東舎(あずまや)
住所:庄原市高野町下門田58-4
電話番号:0824-86-2867
営業時間:9:00~17:00(10月~12月上旬頃)※なくなり次第終了
定休日:月~金曜
駐車場:あり(8台)
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【高野町】まさかの雑貨も販売!?
「さとうりんご園」
後継者がいなかった農園を、11年前に園主が引き継いで奮闘している一軒。適度な葉摘みを行って美しく色づかせるなど、リンゴの品種によって栽培方法を変えながら試行錯誤しています。さまざまなリンゴを育てていますが、なかでも注目株は「ゴールデンデリシャス」。果肉がやわらかく、美味しく食べられる期間が短いため、直売に並ぶことが多い10月中旬頃を狙って訪れてみてください。袋売りが中心ですが、場合によりバラ売りも可。贈答用から訳あり品まで、グレードによって価格が異なるため、詳しくは園主に尋ねてみて。
さらに直売所では、園で収穫した各リンゴを使ったアップルパイを販売。おやつタイムに楽しみたい、農園スイーツをぜひどうぞ。また、園主が時々で厳選した雑貨を用意することも。可愛らしい昭和レトロ雑貨など、掘り出し物に出合えるかも…!宝探し感覚で立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
さとうりんご園
住所:庄原市高野町新市5290-4
電話番号:090-3634-2124
営業時間:10:00~16:00(9月~11月頃)※なくなり次第終了
定休日:月~金曜
駐車場:あり(5台)
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【西城町】今後の計画にワクワク
「鉄岡りんご園」
西城町では数少ないリンゴ農園で、「リンゴは見た目じゃなく味で勝負」がモットー。手をかけすぎない自然な栽培方法で、ナチュラルな風味のリンゴを育てています。希少品種としては、9月頃に登場する「ひめかみ」、果汁が多い「シナノスイート」、10月に入ると甘酸っぱい「秋映」や黄色~黄緑色の「ぐんま名月」も。収穫量はいずれも多くないため、直売所に並ぶことは稀ですが、確実に購入したい場合は事前に問い合わせてみましょう。11月頃であれば王道の「サンふじ」が店頭に並びます。
今後は「より皆さんに楽しんでもらえれば」と、BBQプランやリンゴ狩り、リンゴジュースの販売などを計画中。リンゴ狩りは道具一式を用意しておく予定なので、手ぶらで収穫体験が楽しめそう。西城町には、老杉が有名な熊野神社など観光スポットも多彩なので、秋のドライブとしてぐるりと周遊してみるのがおすすめです。
鉄岡りんご園
住所:庄原市西城町高尾411
電話番号:0824-84-2123
営業時間:9:00~17:00(9月末~リンゴの収穫が終わるまで)※なくなり次第終了
定休日:不定
駐車場:あり(大型車3台、普通車13台)
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【比和町】ジビエ肉の販売あり
「白根りんご農園」
比和町にあるリンゴ農園です。果実に袋をかけない無袋(むたい)栽培を採用し、太陽の光をいっぱい浴びさせることがポイント。早生は9月上旬から「キュート」「つがる」「すわっこ」、中生は10月上旬頃から「ふじロマン」「秋茜」「紅玉」など、10月中旬~下旬にかけては「シナノスイート」や「新世界」、「王林」などが登場します。11月上旬頃から並ぶ晩生は、「ぐんま名月」「パインアップル」「青林」など。樹上でできるだけ成熟させる、完熟収穫のリンゴを、ぜひいろいろと味わってみましょう。
こちらではうれしいことに、園主夫妻がみずから捕獲し「庄原ジビエ工房」に加工を依頼した新鮮なジビエ肉を販売。低カロリー&高タンパクで栄養満点な猪肉のロースやバラ、モモ、ウインナーなどを扱っています。併設する「ジビエBBQ場」では、完全予約制でジビエ焼肉を楽しむことも!詳しくはHPをチェックして。
白根りんご農園
住所:庄原市比和町木屋原819-2
電話番号:0824-85-2482
駐車場:あり
URL:https://shirane-apple.com/
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リンゴは自然の恵みなので、その年の気候や樹の状態によって多くの収穫が見込めないこともあります。また、日照や気温の状況で、収穫時期がずれることも多いものです。確実に購入したい場合は、事前に農園へ連絡しておきましょう。直売所が開いていない時は、「道の駅 たかの」や市内のスーパーをのぞいてみるのもおすすめです。
今回紹介した7軒は、いずれもリンゴ狩りを実施していないリンゴ農園。農作業中のために不在なこともありますが、園主さんに会えたら、おいしい食べ方などぜひいろいろと尋ねてみてくださいね。