EDITORIAL REPORT
編集部レポート
週2日・ここでしか食べられない「Pin」が作る高野町産りんごを使ったりんご飴が絶品すぎる

週2日・ここでしか食べられない「Pin」が作る高野町産りんごを使ったりんご飴が絶品すぎる

専門店ができるほど盛り上がりを見せている「りんご飴」界隈。甘い飴とシャキシャキのりんごの果肉に、虜になる人も多いのでは?庄原市高野町は広島県内で有数のりんごの名産地。そんな高野町で採れたりんごのみを使ったりんご飴のお店があるんです!秋季のみ、さらに週に2日しか営業しないキッチンカー「Pin」を、りんご飴が大好きな丸山が取材してきました!

「Pin」は横谷りんご園が営むりんごにこだわったキッチンカー


「Pin」は、横谷りんご園が営むキッチンカーです。地図に立てる赤いピンのように、りんご飴が目印になれたら……という想いが込められた“Pin”。りんご飴のようなロゴが印象的です。2023年に直売所のスペースを利用し、ひっそりと試験的に始めたりんご飴。反響が大きく翌年の2024年にキッチンカーとしてデビューし、今年で2年目になります。

そんなPinは、横谷りんご園を営む横谷さんの長女が切り盛りしています。営業日は秋季の土日祝のみ。貴重な営業日を逃すまいと、りんごの収穫が始まるタイミングでりんご飴の問い合わせがたくさんあったそうです!

実は取材日は、まだ今シーズンのオープン前。特別に撮影させていただいている間も、次々にお客さんが「りんご飴もう食べられる?」と来ていました。すでに、横谷りんご園の“Pin”のような存在になっていましたよ。

使うのは横谷りんご園で採れるりんごのみ


Pinの魅力は、なんといっても横谷りんご園が作るりんごのみを使用しているというところ。高野町産のりんごを使ったりんご飴はここでしか食べられないため、わざわざ遠方から訪れる人も多いんです!

ちなみに、横谷りんご園で作られているりんごの品種は、34種類。その中でもりんご飴に合う品種のみを使っています。そのため、使う品種は週替わり!品種によって収穫時期が少しずつ変わるため、毎週そのとき採れたものから選んでいるそうですよ。
これまでには、「涼香の季節」「なかの真紅」「ぐんま名月」「サンふじ」などがりんご飴として販売されてきました。

横谷りんご園についての詳細はコチラ
https://www.shobara-info.com/spot/5248

「すわっこ」のりんご飴は食感・甘さ・香りが最高!

りんご飴 700円

今回いただくのは、取材日がちょうど今年初お披露目となる品種「すわっこ」です。「世界一」という大玉りんごの自然交雑から生まれた品種で、甘くて瑞々しいのが特徴。

「りんご飴と合わせておいしいのは水分がたっぷりな品種です」と、横谷さん。


りんご飴は、棒付きとカットから選べます。りんごの水分が外に出てきてしまうので、棒付きで当日中、カットは約30分で食べることを推奨しています。今回はカットをいただきます。


冷蔵庫から出てきたりんご飴は、大きくツヤツヤ……!

切ってみると、蜜がたっぷりでした。中のりんごの状態は切ってみないとわからないので、蜜が入っているかどうかもその日のお楽しみです。横谷さん曰く、蜜の有無で甘さは変わらないとのこと。それでも切ったときの断面の瑞々しさと美しさにうっとりしちゃいます。

ひと口食べると、りんごがジューシーで水分の大切さを実感!パリッと薄づきの飴がしっかり甘く、次々口に運びたくなります。すわっこは甘味が強く酸味が控えめ。りんごがおいしく香りが高いので、最後までしっかり味わいながら食べられました。

ほかの加工品もある中でりんご飴にした理由について、横谷さんは「一番りんごをそのまま食べてもらえるのがりんご飴でした。貯蔵せず本当に旬のものを食べてもらいたいので、品種も週替わりなんです」と、話してくれました。
とはいえ、りんご飴に欠かせない飴を作るのに苦戦したそうで、完成までに何十個とりんごをダメにしてきたそう。結晶化したり固まらなかったり……そんな失敗を経て、完成したのが今のりんご飴です。

ジャムやジュースはほかでも手に入りますが、“高野町産のりんご飴”は、横谷りんご園でしか食べられません。なお、取材日の品種はすわっこでしたが、今年のスタートは「涼香の季節」を予定しているそう。
昨年は果肉が赤い「なかの真紅」や、果皮は黄色く果肉が赤い「ムーンルージュ」といった、珍しい品種を使ったりんご飴も作ったそうですよ!

そのタイミングを狙ってまた来たいと思えるほど、りんごがおいしいりんご飴でした。

週2日・直売所と道の駅たかの二か所のみ!


現在Pinのりんご飴が食べられるのは週に2日で、土曜日は直売所、日曜日と祝日は道の駅たかのに出店しています。営業時間は9時からなくなり次第終了となっており、昨年は昼過ぎには売り切れていることもしばしば。
消費期限が当日中と短いため、仕込む量も限定しており、毎回完売する好評ぶり!Pinのりんご飴の人気が伺えます。

「高野町にあるりんご飴屋さん」のイメージを

「高野町でりんご飴をやっているのは、横谷りんご園だけ。“高野町にあるりんご飴屋さん”というイメージを持ってもらいたいので、まずは認知してもらうために頑張っていきたい」と、横谷さんは語ります。

高野町以外で販売していく予定はなく、これからも高野町という土地で地域に根付いたお店作りをしていくそうです。

「ここで生まれ育ったりんご農家の大変さも知っていたから、簡単に継ぐとは言えず……(笑)今はキッチンカーという関わり方でりんごを広める力になれたら」と、横谷さんは笑います。

わざわざ来る価値あり!唯一無二のりんご飴
Pinのりんご飴は、りんごの食感はそのままに飴を纏わせた、高野町ならではを感じさせる味でした。おいしすぎてほかの品種だとどんな味になるのかますます気になります……!りんご飴に目がない私。次は、気温が低くなるころに来ようと思います!

Pin
住所:庄原市高野町下門田66
電話番号:0824-86-2442
営業日:土・日曜、祝日(土曜 直売所前/日曜・祝日 道の駅たかの)
営業時間:9:00~無くなり次第終了
公式SNS:https://www.instagram.com/yokotani_ringo/