
【NEW OPEN】庄原の人気カフェ発、日々の暮らしを楽しむ雑貨屋「ボヌールポッシュ」オープン!
2025年5月23日、庄原市に新しくオープンした雑貨店「bonheur poche(ボヌールポッシュ)」。
場所は、同じく庄原市で人気のカフェ「里山カフェ杏」のすぐ目の前。カフェの世界観はそのままに、“暮らしをもっと楽しむ” をテーマに、生活の中にときめきを添えてくれる雑貨が並びます。今回はボヌールポッシュの商品のこだわりや杏とのつながりなど、お店の魅力を取材してきました。
ボヌールポッシュを営むのは「里山カフェ杏」のオーナー本吉さん
大阪出身の本吉さんは、40年近く住宅会社に勤務し、主にインテリアコーディネーターとして1,000件以上の住まいづくりに関わってきた、空間づくりのプロフェッショナル。
「間取りを整えるだけでなく、その家に暮らす家族がどんな時間を過ごしたいか。それを考えて形にするのが、私の仕事でした」と本吉さんは語ります。
建築の仕事と並行しながら、広島県の府中町で小さな路面の雑貨店をオープンさせ、その後、安芸高田市に移転してからも、暮らしを彩る雑貨のセレクトや店づくりを長年手がけてきました。
「いつかカフェもやってみたいと思っていたんです。新しい挑戦でしたが…、まずはやったことがないことから始めようと思いました。」
そんな思いから、庄原で新たにオープンしたのが「里山カフェ杏」です。築100年の古民家を改装したカフェの店内は、おしゃれで洗練されていながらも、どこか懐かしさと安心感を覚える空間。「私はずっと建築に関わってきたこともあり、“食を楽しむだけでなく、空間ごと味わってほしい”と思っているんです」と本吉さん。
とくにこだわったのは、帰ってきたくなるような、居心地の良い空間づくり。
「この場所に初めて立ったとき、奥に広がる里山の風景を見て、“この景色を主役にしたお店にしよう”と決めたんです。」
その発想から、奥行きのある窓枠を用いて、まるで1枚の絵画のように自然を切り取る設計に。 さらに、もともと牛舎だった建物を活かし、あえて天井をむき出しにして梁を引き立たせたり、風合いのある漆喰の壁を取り入れたり、素材の温かさにもこだわりました。「座ったときの視線」「キッチンからの動線」「光の差し込み方」など、空間を五感で“心地よく感じる”ための工夫が随所にちりばめられています。これらの空間づくりのポイントは、今回新たにオープンした雑貨店「ボヌールポッシュ」にも自然と受け継がれています。
里山カフェ杏のランチでは喜んでもらえる器選びを
本吉さんの細やかな心配りは人気の月替わり定食、杏定食にも。月替わりで変わる定食は、旬の食材を使ったバランスがよいメニュー。こだわりは食材だけではなく、器にも現れています。
「洗い物が大変だけど、数種類の副菜を1つのプレートに盛りつけるより、それぞれ小鉢にいれたほうが目で見てもおいしそうじゃない?お客さまにお出ししたとき、『うわ~!可愛い!』って喜んでもらえるのが嬉しくて。」
実際に、食事のあとに器を買って帰られるお客さまも少なくないそうです。
「ボヌールポッシュでは、杏で使っているような小鉢や茶碗、家庭で使いやすいプレート皿やマグカップも豊富にそろえたいですね。」カフェでの体験を、家でも楽しんでもらえるように。そんな願いが雑貨選びに込められています。
お母さんが笑顔になると、家族が変わる
本吉さんが住宅会社時代、たくさんの家づくりに携わる中で「お母さんの笑顔が、家族全体の幸せにつながる」ことを何度も目の当たりにしてきたそう。
「たとえば、ある看護師のお母さん。毎日忙しくされていたけれど、家を建てたことでパン作りを始め、家族で過ごす時間が増えていったんです。週末は家族や親戚、友人が自然と集まる場所に変わっていきました。」
そんな体験から、本吉さんは「お母さんを笑顔にする雑貨」を中心にセレクトしています。
暮らしをちょっと豊かに彩る雑貨をセレクト
「ボヌールポッシュ」とは、フランス語で幸せのポケットという意味。「ドラえもんのポケットみたいな、便利で豊かになれるものをそろえたい」と本吉さん。訪れた方が「わ!これいいな!」と思わず手に取って気分が上がるものを意識されてるそうです。
「毎日使うものだからこそ、少し良いものを選ぶだけで暮らしは豊かになります」そう言って手に取った木のブラシ。
「これ、キッチン用のブラシなんですけど、食器の予洗いだったりフライパンを洗ったり、ほんと便利なんです。何よりもお皿洗いがちょっと楽しくなる。もう何本目だろう…長年使い続けていて、杏で使っているとスタッフもみんな買ってくれて(笑)」
「ほかには、四季を楽しむためのインテリアとかですね。最近は床の間のある家も少なくなったけど、家の中に季節の花を飾った花瓶とか、かわいい置物があるだけで空間がぱっと明るくなるんです。あとはガーデングッズもブリキの置物やバケツ、プランターなどラインナップを豊富に取りそろえています。庄原はガーデニングをされている方も多いので、お花屋さんにはない雑貨屋ならではのグッズがあると喜んでいただけるかなと。」
ほかにもおすすめの商品はたくさんあるそう。新商品もまだまだ入荷させていくそうで今後はステーショナリーやカゴ雑貨の種類も増やしていく予定です。
「暮らしの杜」へー広がる、日常を楽しむ場所
今後は、「暮らしの杜」として、住まうこと・食・暮らしに関わる体験 をもっと届けていきたいと話す本吉さん。
ボヌールポッシュでは、暮らしを豊かにするワークショップ の開催も予定しています。
「たとえば、以前のお店でやっていたように日本茶や紅茶のおいしい淹れ方のワークショップはぜひやりたいですね」と本吉さんは意気込みます。なんでもお茶をおいしく淹れるには急須に秘密があるんだとか。「みなさん、茶こしがあるものを便利で使っていらっしゃいますが、実は、茶こしがない方がおいしく淹れられるんです。」ボヌールポッシュでは、ワークショップに合わせてお茶をおいしく淹れられる急須も取り扱い予定だそう。
そのほかにもスイーツ作りやインテリア工作など、日常が豊かになるちょっとした工夫を発信していきたいとのこと。カフェと雑貨店、両方の空間を活かして訪れた方がもっと毎日を楽しめる場を広げていきます。
「来てくれた方に、心から楽しんでもらえたら嬉しい。」
そんなあたたかな想いが、ボヌールポッシュと里山カフェ杏には、溢れています。
ボヌールポッシュの基本情報
オープン日:2025年5月23日
住所:広島県庄原市上原町89
営業時間:11:00~17:00
定休日:月・火曜、日曜不定休あり
駐車場:有(杏と共同)
お問い合わせ:0824-74-6994(杏と共同)