EDITORIAL REPORT
編集部レポート
爽快!帝釈峡神龍湖でカヤック体験!絶景の中を水上散歩

爽快!帝釈峡神龍湖でカヤック体験!絶景の中を水上散歩

初めまして!ライターの船長です。
水辺と水遊びが大好きで、普段からあちらこちらに足を延ばしては水に親しんでいます。今回は以前からずっと気になっていた帝釈峡の神龍湖でのカヤック体験に参加してきました。

庄原市と広島県神石郡神石高原町にまたがる帝釈峡の神龍湖と言えば、秋の紅葉や遊覧船やオープンボートに乗っての周遊が有名ですが、今回乗るのはカヤック。より自由度が高くて自然に近づける乗り物です。そんなカヤックに乗って絶景と大自然を楽しんだ体験をレポートします。

帝釈峡・神龍湖でカヤック体験に初挑戦!

さて、まずは体験場所について説明しておきましょう。
帝釈峡は全長18kmの、庄原市東城町と神石高原町にまたがる渓谷です。
和銅2年(709年)建立と伝えられる、上帝釈峡エリアにある古刹「永明寺」のご本尊である帝釈天が名前の由来です。そして、その帝釈峡の中ほどにある神龍湖が今回の体験場所です。
神龍湖は1924年(大正13年)に帝釈川ダムが完成した事によって出来た人造湖です。上空から見ると龍がうねるような形になっており、所在地である神石高原町の「神」の文字と合わせて神龍湖と名付けられました。春には新緑、秋には紅葉が楽しめる観光地として有名です。あちこちに立っているのぼりの緑と赤は、新緑と紅葉を表しているとのことです。

帝釈峡についての詳細はコチラ

なお、帝釈峡を代表する名勝「雄橋」を含む上帝釈峡エリアは庄原市東城町にあり、神龍湖の上流域にあたります。下流域の神龍湖から出発し、上流に向かって漕ぎ進み、そしてまた戻ってくる、というのがこの90分間の体験のコースです。
さあ、期待に胸を躍らせながら、いざ体験!

事前予約必須!当日は遊覧船窓口で受け付け

カヤック体験の受付は、神龍湖名物の遊覧船の受付窓口と同じ場所です。事前予約が必要で、予約は2日前まで受け付けています。GWや夏季は利用が多いため、早めの予約がおすすめだそうです。
体験時間は約90分間で、午前の部10:00~/午後の部13:00~の1日2枠ですが、夏休み期間には15:00~の枠もあります。
受付の横には売店やカフェも併設されていて、体験前後に湖畔を眺めながらゆったりと休憩やお買い物も楽しむことができます。

近隣のお食事処についてはコチラもどうぞ

未経験者でも安心。丁寧なレクチャー
遊覧船がズラリと並ぶ乗り場の一角へと移動して、まずはライフジャケットを装着し、パドル(漕ぐ道具)を受け取ります。参加者の方で準備するものは特になく、濡れてもいい動きやすい服装で参加するだけ。
なお漕いでいると水がかかってくるので、少々ではありますが服は必ず濡れます。
足元については、コースの折り返し地点(後述)で水に足をつけて散策したい場合は、濡れてもいい足元で参加する方がいいでしょう。
ただしそういった準備がない場合でも、マリンシューズの無料レンタルがあるのはありがたいです。他にも寒い時の上着のレンタルもあり、更衣室やシャワールームもあって全て無料なのも嬉しいところ。

今回、我々3名を案内してくれるのはガイドの西村さん(左端)。未経験者でも分かりやすいように、一から丁寧にレクチャーしてもらえます。
なお、西村さんは遊覧船を運行している「帝釈峡遊覧船」のスタッフでもあります。そのためカヤックだけでなく遊覧船の操船をする事もあるそうです。

いよいよカヤックに乗り込む

体験で使うのは2人乗りのカヤックです。なお参加人数が奇数の場合は1人だけで乗る場合もあるようです。今回我々は3人での参加でしたが、そのうちの1人は撮影スタッフなので特別に西村さんの前のシートに同乗させてもらいました。
さあ、いよいよ乗り込み。カヤックを支えてもらいながら恐る恐る乗り込みます。
おっ、思ったよりも揺れずに安定しています!流れも波もないので、これなら未経験者やお子様でも安心して楽しめそう。ちなみに西村さんによると、ひっくり返るお客さんは数年に1人くらいだとか。その1人になりませんように……。

絶景の中、スイスイと水上散歩を楽しむ!
さて、いざカヤックに乗ってみると想像していた以上にしっかりと安定していて、パドルで水をかくたびにグングンと水上を進んでいきます。ちなみに2人乗りカヤックなので息を合わせてパドルを動かすのがコツだそうです。

公園の貸しボートなどは漕ぐと後ろに向かって進みますが、カヤックは自分の前方に向かって進んでいく乗り物です。遠ざかっていく出発地点を未練がましく眺めながら後ろ向きに移動するのではなく、自分の行きたいところ、目指すところに向かってどんどん漕ぎ進んでいける!…という前向きな乗り物であるのが、カヤックの素晴らしいところです。(我ながらうまいこと言った!)
そしてそれが絶景の中ならば、なおのこと。
今回の体験はちょうどGW後の新緑がまぶしい時期。木々の鮮やかな緑が目に心地よく、暖かな陽光に春のそよ風。
ちょっと出来すぎなくらいのベストコンディションの中を、カヤックは上流に向かってスイスイと進みます。時には石灰岩の白い岸壁を下から見上げ、時には木の枝の下をくぐりながら水面を自由自在。まさに水上散歩。

帝釈峡と神龍湖の歴史の深さを聞きながら

体験中にガイドさんから帝釈峡と神龍湖の様々な話も聞けます。昔から今に至るまで、多くの観光客が訪れて来た、この地の景勝地としての歴史の深さを感じることができました。
それに加えて、何と言ってもここは国定公園の一部。
豊かな自然と生物の宝庫であり、それらがしっかりと保護されている場所でもあります。何でも神龍湖には日本の淡水魚のほぼ全種類が生息しているそうです。

そして、ところどころにかかっている橋がコース上の絶妙なアクセントになっています。橋をくぐる時に下から橋の姿を眺める事が出来るというのは何だか得した気分!水面に近い高さの目線でいろいろな景色が見られるというのは、カヤックの特権ですね。
ちなみに神龍湖にかかっている橋は全て赤色だそうです。紅葉の邪魔をせず景観に溶け込むようにこの色になったんだとか。

いよいよ、カヤックだけが行けるエリアへ!
しばらく漕ぎ進んでいると湖面にブイが浮かんでいました。遊覧船で行けるのはこのブイまでで、これより先はカヤックだけが行けるエリアだそうです。
さあ、いよいよこのカヤック体験における「核心部」とも言える、神龍湖に流れ込む帝釈川へと進んでいきます。(※水位が低い時には行けない場合もあるそうです)
西村さんによると、そもそもこの神龍湖でのカヤック体験を事業として始めたいと思った原点は、このカヤックでしか行けないエリアの自然の豊かさと神秘的な美しさに感動して、「ぜひともこの場所にお客様を案内したい」と思ったからだそうです。

聞こえるのはパドルの水音、そして鳥のさえずりだけ
先ほどまでの広々とした神龍湖とは違い、こちらは川なので幅が次第に狭くなり蛇行してきました。その中を右へ左へと曲がりながら進んでいきます。気分はすっかり秘境の奥深くへと向かう探検隊です!
川ではあるんですが、先ほどまでの神龍湖と同じく流れはありません。水面はまるで鏡のように周囲の景色を映して静かに輝いています。気付けば、耳に入ってくるのはパドルが立てる水音と、どこかで鳴いている鳥のさえずりだけ。まるで周囲の自然に溶け込んで一体化したような感覚。この自然の中への没入感!

水面には木々の葉が舞い落ちて浮かんでいました。紅葉の季節には赤く染まった葉が水面を埋めつくして赤いじゅうたんのようになる時もあるそうです。その中をカヤックの先端で水面を切り裂きながら突っ切っていくのは、何とも言えない快感だとの事です。これは是非また紅葉の時期にも体験してみたい!

帝釈川の河原に上陸
知る人ぞ知るポイント、雌橋(めんばし)の手前まで辿り着き小石が堆積している河原に上陸しました。
さっそくカヤックから降りて周囲を散策します。川を流れる水は透明に澄んでいて、足をつけてみるとキリリと冷たく、まさに快感そのもの!

オオサンショウウオと遭遇!
本日行けるのはこの地点までとの事。水位が高い日にはまだ更に上流へと行けることもあるそうです。そしてこの奥は「オオサンショウウオにとっての桃源郷」なんだそうです。
「増水の後はオオサンショウウオがこの辺りまで流されてきている事があるので、運が良ければ見られますよ」という西村さんの話を聞きながら、川の中を眺めていると……

おおっ、いるいる!んん……。よ~く見てみると、なんとなんと5匹も!?
画像の左に3匹、右に2匹、計5匹の姿が写っているのがわかるでしょうか?特別天然記念物であり、世界最大の両生類、オオサンショウウオが一か所にまとまって5匹!
実は自然豊かな広島県北部の水が綺麗な場所では、条件が揃えば水辺でオオサンショウウオに遭遇する事はたまにあって、それ自体はそこまで驚くほど珍しい事ではありません。
しかし、一か所に5匹も集まっているのを見るなんて事は初めてです!

この場所を頻繁に訪れる西村さんも「こんなの今まで見たことない」との事。
この場にいる人間が4人、オオサンショウウオは5匹。
まさかの、オオサンショウウオの数が人間の数を上回るという異常事態。前代未聞の珍事でした。
よほど我々の普段からの水辺での行ないが良かったおかげなのか、何か彼らの大好物でもたくさん落ちていたのか、それともオオサンショウウオの秘密会議でも開かれていたのか……。
その真相はこの地を永く見守ってきた帝釈天様のみぞ知っているのかもしれません。
帝釈峡の自然の豊かさと神秘の一端を、垣間見ることができた一幕でした。

出発地点へと戻りながら
さて、ここからは来たルートを戻っていきます。
あらためて落ち着いて周囲を眺めてみると、人造湖とは思えないほど自然と調和した神龍湖の美しさに感動します。復路では、慣れてきたせいか調子に乗ってどんどんスピードを出して漕いでいると、思ったよりも早く遊覧船が並んでいる出発地点が見えてきました。

体験終了!大満足の90分間でした
心地よい疲労を感じながら出発地点へと無事に帰還。
カヤックから降りて道具を返却し、約90分間の体験が無事に終了しました。
天候に恵まれ、上流の帝釈川に行けた上にオオサンショウウオにも出会えたという幸運も重なり、大満足の体験ができました。しかし状況が違ってもその時その時で、神龍湖はまた違った表情と魅力を見せてくれることでしょう。

そんな大自然の素晴らしさを体感できるカヤック体験に、皆さんもぜひ挑戦してみてください!
予約は公式サイト、またはじゃらんから!

帝釈峡カヤック体験の基本情報
住所:広島県神石郡神石高原町永野5034-7
電話番号:0847-86-0131(株式会社 帝釈峡遊覧船)
定休日:水曜(GW・夏休み期間・紅葉の時期は無休で営業)
体験料金:5,000円(未就学児は保険料の500円のみ)
開催時間:午前の部10:00~/午後の部13:00~(夏休み期間のみ15:00~もあり)
開催期間:3月下旬~11月下旬
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