EDITORIAL REPORT
編集部レポート
庄原市東城町で“カワイイ”を見つける女子散歩。お花も雑貨もカフェも…丸っと堪能

庄原市東城町で“カワイイ”を見つける女子散歩。お花も雑貨もカフェも…丸っと堪能

吹く風に少しずつ涼しさが加わり、行楽シーズンはもうすぐ目の前。「どこかにお出かけしたい!」という気持ちが高まっている人も多いのでは?
今回は、庄原市東城町で女子散歩をご提案。“カワイイ”をキーに、目で見て楽しむランチやスイーツ、映えるスポットを紹介します。情緒あふれる街道東城路を中心にふらりと歩く散策ルートは、女子同士はもちろん、カップルでもグループでも楽しめること請け合い。ぜひ参考にしてください。

「街道東城路」とは?


東城町のメインストリートであり、約600mにわたってのびる「街道東城路」。江戸時代に物資の集積地として賑わった場所であり、重要な商業拠点として栄えた地です。武家屋敷や宿場町が多く形成され、独特の文化を育んできたため歴史と情緒が漂います。


酢や酒の老舗蔵、かつては旅館として営んでいた「三楽荘(旧保澤家住宅)」などが並び、貴重な建築物を眺めて歩くだけでも楽しい歴史街道です。


近年では古い町家をリノベーションしたオシャレな店も多く、若い世代や女性に人気。同街道に位置する個性豊かなショップや、周辺のおすすめスポットをまとめてピックアップします。

色とりどりの花々がお出迎え!
「flower&cafe HANATOJYO」


東城路に佇む築約100年の家屋を改装した一軒で、生花店とカフェを営んでいます。訪れてまず目を射るのが、所狭しと並べられたグリーン&生花、天井を覆うように吊るされたドライフラワーの数々……! 写真に収めたくなること間違いなしの可愛らしさで、ついうっとりと眺めてしまいます。


姫路の生花店で研鑽を積んだというオーナーさんのセンスが抜群で、季節によって扱う花材やアレンジが異なるそう。何度訪れても新鮮な感動を味わえます。プチトリップの思い出に、ミニブーケやスワッグをオーダーするのも良いかもしれません。


店舗の奥はカフェになっていて、カレーやピザといったフード、ドリンクなどを提供しています。イチオシは花山椒とチリソースがピリリとスパイシーな台湾風まぜそば「kiki麺」(税込850円)。追いご飯(税込100円)をオーダーして、残った肉味噌に絡めるのも美味ですよ。

flower&cafe HANATOJYO(フラワーアンドカフェ ハナトウジョウ)
住所:庄原市東城町東城133-1
電話番号:08477-2-3555
営業時間:11:00~16:00、18:30~23:00 ※夜は金土曜+不定期、予約可
定休日:日・第2・4月曜
駐車場:あり(5台)

ヘルシーランチも堪能できる木工雑貨が並ぶ店

「zakka&cafe YABUKI TATEGUTEN」


店主さんの祖父が営んでいた建具屋の一部を改装してオープンした、木工雑貨を取り扱うカフェ。「後藤酢醸造元」斜め向かい、「生熊酒造」2軒隣に位置します。扉を開けると漂う木の香り、端正な組子デザインを取り入れた内装が心地良さを感じさせてくれます。


雑貨好きな人は、店舗入口に並ぶアクセサリーやキッチン用品をチェックして。クラフト感あふれる雑貨類は、ここでしか手に入らないオリジナルも。DIYやものづくりが趣味の人は、店主さんと話が弾みそう。


ランチは数種類がスタンバイし、人気No.1は「畑の都合で変わる畑ランチ」(税込1,000円)。思わず笑みがこぼれるメニュー名がユニークで、野菜たっぷりなのが伝わります。写真は鶏肉のパイン煮やキノコのおひたしなど。千切りキャベツや根菜類のコンソメスープも付き、栄養バランス満点です。
店で使う野菜のほとんどは地元産で、安心安全なのも嬉しいポイント。スイーツ盛り合わせ(税込800円~)といったデザート類も用意してあり、カフェタイムに訪れるのも良さそうです。

zakka&cafe YABUKI TATEGUTEN(ザッカアンドカフェ ヤブキタテグテン)
住所:庄原市東城町東城47
電話番号:070-7567-1782
営業時間:10:00~17:00(L.O16:30)※予約可
定休日:水・木曜
駐車場:あり(6~7台)

自家焙煎珈琲とチーズケーキが名物
「503」


東城路から東城高校方面に向かって歩いて行くと見えてくるのが、自家焙煎珈琲とチーズケーキが名物のカフェ「503」です。
日替りで数種類を提供するチーズケーキは、見た目も味もさまざま。例えば、ちょっと大人向けの「シャンパン入りムースレアチーズ ブルーベリー風味」や、コーヒーとよく合う「ニューヨークチーズケーキ 焦がしキャラメル」「ニューヨークチーズケーキ ラムプルーン」など。チーズケーキ以外に、テイクアウト可能なシフォンケーキも用意しています。


コーヒーは、酸味と苦味が控えめで香ばしさが特徴的な自家焙煎豆を使用。ハンドドリップで一杯ずつ丁寧に淹れてくれます。芳醇な香りがあたりに漂ってくるので、待つ時間も至福です。


オーナーさんは2024年に「東城の町が賑わうように地域貢献していきたい」という気持ちで、こちらの店をオープンさせたのだとか。将来的にはコワーキングや、ちょっとした会合にも利用できるよう改装予定だそうです。
昔ながらの建具や和箪笥、グリーンを散りばめた店内は、ほっと心が落ち着くリラックス空間。散策の休憩に、ぜひ立ち寄ってみてください。

503

住所:庄原市東城町川西487-2
電話番号:08477-3-6014※営業時間内のみ
営業時間:10:00~16:00
定休日:日・月・火曜
駐車場:あり

毎日食べても飽きないパンが勢ぞろい

愛情たっぷり&シンプルさが魅力の「mon petit chéri」


東城路から国道182号線方面に向かう途中に位置する、複合型書店「ウィー東城店」。隣接するベーカリー「mon petit chéri(モンプティシェリ)」は、2021年4月に東城町唯一のベーカリーとしてオープンしました。
店名はフランス語で「かわいい かわいい 私の息子」という意味だそうで、愛情込めて作られた、見た目も可愛いパンがさまざまに並びます。


おすすめは「吉岡香辛料研究所」のハバネロを使用した、スパイシーな「キーマカレーパン」。辛さ控えめのカレーパンが多いなか、あえて「キレのある辛さが際立つカレーパンを」という思いで開発されたのだそう。柔らかくしっとりとした生地とカレーの辛さがマッチして、後引く美味しさ。ビールにもよく合いそうです。


ほかにも、一晩寝かせる中種法の生地を使って焼く、ふんわりモッチリの「食パン」が人気。翌日にもしっとり感が持続するので、おみやげに購入するのも良いかもしれません。
店舗はテーブル席とテラス席があり、その場で買って食べることもOK。買い物にも、おやつタイムにもぜひどうぞ。

mon petit chéri(モンプティシェリ)

住所:庄原市東城町川東1348-1
電話番号:08477-3-6007
営業時間:10:00~18:00 ※売切れ次第終了
定休日:日曜
駐車場:あり(15台)

散策のスタートor締めくくりに寄りたい道の駅「遊YOUさろん東城」


東城ICから車で約3分の道の駅「遊YOUさろん東城」は、散策のスタートにも締めくくりにもぴったりなスポット。レストラン「もみじ」では、定食や丼物、ブランド和牛“比婆牛”を使ったステーキセットなどを用意。さらに、そば処「天咲」では、東城町産の玄蕎麦を自家製麺した二八蕎麦をいただけます。

食事処が充実しているだけでなく、地元の生産者による野菜や加工品が並ぶ産直市、大判焼きやドリンクなどを購入できるテイクアウトカフェもあり、買い物、食事、休憩と、さまざまなシーンで利用できます。


もちろんおみやげもそろっていて、その数なんと約4,000種類。和製フロランタンを思わせる「御菓子処 延城堂」の銘菓「雄橋」といった菓子類、地酒などがずらり。地元の民芸品「東城土鈴」は神楽面や七福神を模したデザインが並び、手作りの愛らしさにホッと心が和みます。
東城らしいおみやげを、いろいろとチェックしてみてください。



遊YOUさろん東城からは、国定公園「帝釈峡」の神龍湖まで車で約10分、東城路までは徒歩約15分という立地。まだまだ遊び足りない!という人は、こちらを拠点にして、ぐるりと東城町を周遊してみてくださいね。

遊YOUさろん東城
住所:庄原市東城町川東877
電話番号:08477-2-4444
営業時間:9:00~18:00(レストランもみじ11:00~、そば処天咲10:00~16:00、産直市8:00~17:00)
定休日:なし(食事処は水曜)
駐車場:あり(65台)

まとめとして、個人的なオススメは…

古きものと新しきものが共存する東城町は、行くたびに発見がある素敵な町。JR東城駅から歩いて散策することもできますし、車であれば約45台分が無料で駐車できる「東城まちなか駐車場」(庄原市東城町東城109-5)を利用するのが便利です。


東城路周辺の私のおすすめは、冒頭でも紹介した「三楽荘」。建てられた当初は呉服反物商や醤油醸造業を営み、戦後に旅館業に転じた明治期の町家です。主屋のほか、離れや土蔵などがそろって現存しています。

とくに離れの大広間は見応えたっぷりで、二重仕上げになっている長押(なげし)や幅広の屋久杉を使った天井など、見事な美しさです。透かし彫りが施された欄間(らんま)も素晴らしく、「牡丹唐獅子」や「竹に雀」、「梅」など、場所ごとに違う図柄が採用されています。


廻り縁の縁板にはヒノキが使われていますが、桜材に見せるために墨染めして、ぬか袋で磨きをかけているそうですよ。縁側から立派な庭園も眺めることができ、ゆっくりとくつろげます。

“カワイイ”からはちょっと逸れてしまいましたが…(笑)
フォトジェニックなスポット満載の東城町は、訪れた女子のハートにきっと刺さるはず!
いずれも徒歩で巡ることができるので、カメラ片手に、秋の東城町散策をぜひ楽しんでみてください。