EDITORIAL REPORT
編集部レポート
庄原市の夏秋いちご♪買える・食べられるお店と香り豊かな果実を育てる生産者

庄原市の夏秋いちご♪買える・食べられるお店と香り豊かな果実を育てる生産者

 

はじめに戻る

いちごと聞くと、寒い時期を思い浮かべる人も多いはず。実は、いちごには「夏秋いちご」と呼ばれる、暑い時期が旬のいちごがあるんです。昼夜の寒暖差がある庄原市には、夏秋いちごの農園が豊富!庄原市内には、夏秋いちごが買える場所や夏秋いちごを使ったスイーツが並ぶお店があるんです。
今回は、そんな夏秋いちごを育てる4つの農園と、夏秋いちごを使った2つのケーキ店を取材しました!


夏いちごとは?


夏秋いちごとは、6月頃から12月頭まで収穫される暑い時期に旬を迎えるいちごのこと。果肉が柔らかくしっかりとした甘みを感じられる冬のいちごに比べ、果肉の食感がしっかりしており酸味とのバランスが良いのが特徴。いちごの香りも高く、品種本来の味を堪能できるのが夏秋いちごの魅力なんです!

庄原市で採れる夏秋いちごのおいしさの秘密は、庄原市の気候にあります。夏秋いちごを栽培するうえで、大切なのが“気温”。特に、昼夜間の寒暖差が糖度や生育に大きく影響するんです。庄原市に夏秋いちごが普及しだした当初は、夜間気温が20℃未満、日中も30℃を越えることがほとんどなく、夏秋いちごを栽培するための条件にはぴったり!

気温が高くなってきた今でも、ほかの地域と比べて涼しい庄原市内で多くの夏秋いちごが育てられていますよ。

この時期しか食べられない貴重な夏秋いちご。実際に作っている4つの農家さんに、それぞれのこだわりや特徴を聞いてきました!

道の駅たかので買える夏秋いちご生産者

庄原市高野町にある「道の駅たかの」には、この時期だけ「ナチュラルファームタニグチ」と「有限会社RED」の夏秋いちごが並ぶことがあります。

希少品種を数量限定で育てる「ナチュラルファームタニグチ」


前職がホテルマンだったオーナーの谷口博紀さんは、食の安全性を考えたときに農業に出会い、研修先で夏秋いちごを栽培したことがきっかけとなり庄原市でいちご農家を始めました。標高550mの土地にハウスがあり、開園した平成18年頃の夜間の気温が低く、高野町の気候がおいしい夏秋いちごを育てるのにぴったりだったそう。

現在育てている夏秋いちごは、メインの「タカノプリンセス」にくわえ、白い果肉の「天使のいちご」、希少品種の「セオリツヒメ」の3つ。

中でも、タカノプリンセスは基準糖度が10℃以上と、酸味が強い夏秋いちごでは高糖度。その甘さと酸味のバランスが評価され、フードアクションニッポンアワード2019受賞、2020オーガニックエコフェスタ栄養価コンテストイチゴ部門最優秀賞を受賞したことも!冬時期の甘いいちごも含めてエントリーされていたこの賞で、夏秋いちごで受賞したすごいいちごなんです。
さらに、G7広島サミットでは、ナチュラルファームタニグチのいちごが使われたそうですよ!

甘さの秘密は、1株あたりにつける果実の量。通常のいちごより10分の1と少なく、その分1粒の大きさが大きく品質も向上するそう。


白い果皮の「天使のいちご」は、マンゴーやパッションフルーツのようなトロピカルな味わいで、ジューシーです。

今後増やしたいと話してくれたのは、全国的に栽培農家が少ない希少種の「セオリツヒメ」。病気や虫に弱いことから育てるのが難しく、希少なのだそう。今後はセオリツヒメの数を増やすとともに、ハウスを現在の5アールから拡張する目標も話してくれました。


ナチュラルファームタニグチでは、なるべく防除の回数を少なくし、生食でも糖度が高く甘いいちごを育てているのが特徴です。毎年肥料の種類や配合を変え、品質向上のために努力をしている谷口さん。ハウスの中ではクラシック音楽を流すこともあり「いちごを女性のように愛情を込めてていねいに育てています」と、話します。

なお、夏秋いちごは冬のいちごに比べて香りが高いことから、まずは鼻で香りを楽しんでから食べてみて欲しいとのこと。そのまま生食で食べるのがおすすめですが、いちごミルクや凍らせてスムージーにして食べるのも◎


一般向けに販売することは少ないですが、タカノプリンセスは収穫量が多いと道の駅たかのに並ぶことがあるほか、6月や涼しい時期にはハウスで直接購入もできます(ハウス販売は事前電話確認が必須。暑い時期はハウス販売は中止)。

住所:庄原市高野町中門田146-24(ハウス所在地:庄原市高野町中門田53)
お問い合わせ:0824-86-2851
購入可能場所:道の駅たかの、ナチュラルファームタニグチハウス(※要事前連絡、収穫状況によっては購入いただけません)
公式サイト:https://naturalfarm-taniguchi.net/

標高800mの山間部で育てる「有限会社RED」


1棟あたり1,400㎡のハウス6棟で栽培されているのは、「すずあかね」。夏秋いちごを代表する品種で、甘さと酸味のバランスが良くケーキなどの洋菓子に適しています。「有限会社RED」では、過去にオランダや四国の品種も試した中で、高野町の気候に合うのがすずあかねだったそう。

1つのハウスで約8,000株育てており、ピーク時では1日になんと約500パックも集荷しているそう!今後は、現在休止させている8棟を含めた14棟まで増やすことを目標としています。

有限会社REDのハウスは、三角屋根で高さがあるのが特徴です。一般的なドーム型だと冬場の雪で屋根が潰れてしまうことから三角屋根を採用。また、壁面には強化プラスチックを使っており、熱がこもりにくく急激な温度変化を防いでいます。

DX化にも取り組んでいる同園は、自動灌水システムを導入。天候などに応じて水やりの時間などを調整しています。経験とデータの両方からいちごの生育を見守ることで、安定した供給を叶えていると、農場長の小林修さんは話してくれました。

主に飲食店や洋菓子店へ卸していますが、収穫が増える暑い時期は道の駅たかのや、一部Aコープに並ぶこともあります。

住所:庄原市高野町上湯川761
お問い合わせ:0824-86-3500
購入可能場所:道の駅たかの、Aコープ(三次市、庄原市)

東城町で買える夏秋いちご生産者
庄原市東城町にある「道の駅 遊YOUサロン東城」では、東城町で夏秋いちごを生産する「東城八幡ファーム」の夏秋いちごが並ぶことがあります。珍しい場所で栽培する東城八幡ファームの魅力を聞いてきました。

廃校のグラウンドを活用した「東城八幡ファーム」


廃校となった八幡中学校のグラウンドに12棟のハウスを建てている東城八幡ファームでは、10棟で「すずあかね」を、2棟で「夏のしずく」を育てています。地盤が固い廃校のグラウンドを活用することで、雨の日の水はけが良く、作業するときに足元の不具合に悩まされることがなくなったそう。
標高の高い農園と比べると気温が高くなることが多いため、細霧冷房による温度管理を行っています。


いちご農園をはじめた平成19年から、栽培方法は基礎となる夏秋いちごのマニュアルを元に水量や肥料濃度、散布回数などを気候に合わせて調整しています。夏場は気温が高く収穫が困難となりがちな点にくわえ、害虫が繁殖しやすく収穫が不安定になりがち。害虫対策として解決策がなく、過去3年間は収穫量が不安定になることもあったそう。現在は、微生物を活用した対策も実施しています。


東城八幡ファームでは収穫してすぐにパック詰めするのではなく、収穫したものをそのまま冷蔵庫で一晩寝かせてから選果・パック詰めします。ハウス内でこもった熱を緩やかに下げることで鮮度が長持ち。輸送中の品質も安定します。


農場長の森本雅俊さんがおすすめする食べ方は、やっぱり生食!冬のいちごだと果実そのものの甘さがしっかりしていますが、夏秋いちごは酸味があるので練乳をたっぷりかけても甘くなりすぎずバランスが良いのだそう。歯ごたえもあるので食感ごと楽しめます!

そんな東城八幡ファームの夏秋いちごですが、収穫ピーク時には、道の駅 遊YOUサロン東城に並ぶこともあります。

住所:庄原市東城町森1534番地
お問い合わせ:08477-4-0778
購入場所:東城きんさい市
公式サイト:https://tojo-yawata-f.wixsite.com/tojoyawatafarm

庄原市の洋菓子店で食べられるひばごんファームの夏秋いちご


全国の洋菓子店や飲食店に夏秋いちごを卸している「ひばごんファーム」。平成20年にハウス10棟で開園し、現在は14棟まで増やしています。標高720mで涼しい風が流れる庄原市西城町三坂は、昼夜の寒暖差があり夏秋いちごを育てやすい環境がそろっているそう。

ひばごんファームでは、「すずあかね」に特化し、業務用として安定した品質を提供できるよう出荷時期の調整を行っています。
そのために、全国的に夏秋いちごのピークとなる7月下旬〜8月上旬は苗を休ませ、秋に向けて栄養を蓄える時期を設けることに。不足しがちな秋に高品質な夏秋いちごを出荷できるよう工夫しており、この取り組みは従業員の働き方改革にも繋がっています。


ひばごんファームで育てるすずあかねは、果肉のツヤとハリが印象的!水分が少なく日持ちが良く、小ぶりなのでケーキとの相性も抜群です。

夏の時期は、ひろしま県民の森でスムージーとして、グリーンフィールド西城ではジェラートとして使われています。また、GW頃から6月頭までと秋の期間でたくさん収穫できたときは、食彩館しょうばらゆめさくらや西城町内のファミリーマートに並ぶことがあります。

住所:庄原市西城町三坂170-34
お問い合わせ:0824-84-2858
公式Instagram:@hibagonfarm

そんなひばごんファームの夏秋いちごを使ったスイーツが、庄原市内のお店に並ぶんです!

和洋菓子の店 サンエイドー


「和洋菓子の店 サンエイドー」では、ひばごんファームの夏秋いちごを使った「庄原夏いちごのシュークリーム(430円)」と、「庄原夏いちごのパンナコッタ(400円)」が、この夏新登場!夏秋いちごのさっぱりした酸味としゃっきりした食感を活かした二品は、甘さと酸味のバランスが絶妙です。

そのほかにも「いちごのタルト」や「いちごのショートケーキ」もひばごんファームの夏秋いちごを使用。収穫後の鮮度が良い状態で届くので、フレッシュな味わいを楽しめます。

住所:庄原市西本町2丁目19-1 庄原ショッピングセンター ジョイフル内
営業時間:9:30~19:00
定休日:公式Instagram営業日カレンダー参照
公式Instagram:@saneido_shobara_joyful

米麦工房21めぐみ

夏時期のいちごのスイーツはひばごんファームのものを使用しているという「米麦工房21めぐみ」。夏の食欲が落ちがちな時期に、酸味の強い夏秋いちごがマッチしてさっぱり食べられるのが魅力とのこと。甘いスイーツのアクセントとして相性抜群なんです。「いちごのショートケーキ(白・チョコ)」や「ミルフィーユ」「フルーツタルト」などのケーキのほか、タイミングによっては、“パン”として並ぶことがあるそう!パンは常時はないので、出会えたらラッキー!ぜひ果肉感とジューシーさを味わってみてくださいね。

住所:庄原市新庄町291-1 食彩館しょうばらゆめさくら内
電話番号:0824-75-4515
営業時間:8:30~16:00
定休日:火曜/正月(12月31日~1月3日)
※火曜日が祝日の場合は翌営業日

夏秋いちごは、冬のいちごと違った味わいがある暑い時期にぴったりのいちご。農園ごとにこだわりや味もさまざまなので、食べ比べてみても面白いですよ。ぜひ、店頭で見つけた際は、手に取ってみてくださいね。