和創作くらね

また1つ、庄原らしいお店を見つけました!　高野町にある「くらね」、和食人が作る家庭的な創作料理のお店です。兵庫県出身の店主、亀谷篤司さんが庄原に来て一番感動したのは米の美味しさだったと言います。そして野菜。和食ひと筋だった亀谷さんにとって、高野町は腕のふるい甲斐のある町だったのです。県外出身の料理人が作る庄原らしい料理とは……?

「1つのタレが比婆牛と瀬戸もみじ豚のどちらにもよく絡んで、充実感すごいです!」と、初めてのお客様も大満足。
それに、「～御膳」と付く御膳メニューには、もれなく野菜のおかずバイキングが付いています。（単品メニューの場合は、プラス500円で野菜バイキングを付けることができます。）

本当はセルフサービスで自由に取れる形式なのですが、特別に盛り付けていただきました。

バイキングに並ぶ野菜のおかずは、毎日変わります。この日はマクワウリを酢漬けにしたものがあり、それを大葉味噌につけて食べるというおかずをいただきました。これがすごく美味しかった!　丸ごと焼いたピーマンもお芋やレンコンも。程よく味が染みた野菜を一口ずつ、多種類……　これが家ではなかなかできないから、こういうところに食べに来たくなるんですよねぇ。

冒頭で「庄原らしい」と言ったのは、どのメニューを頼んでも野菜がたっぷり、というところ。例え主役が天下の比婆牛であろうとも、それに勝るとも劣らぬ味わいの野菜をバイキングで食べ放題。美味しい野菜に恵まれている証しです。

温暖なイメージのある広島県に来て、まさかの雪かき。寒い地域の人は、わりと濃いめの味付けを好みます。ここで店を始めるとき、自分の味を貫くべきか、それとも地元で好まれる味にしていくか、悩んだこともありました。でもこれは地元の人の好みだな、これは観光客には好まれるな、そんな風にメニューによって、味つけを工夫することにしたそうです。

地元の人のリクエストに応えていると、和食の枠を思いっきり超え、坦々麺やラーメンなど…　裏メニューがどんどん増えてしまいます。
「夏はつけ麺も出しますよ（笑）。」
開店して3年が経ち、今ではすっかり地元の愛され店になりました。