庄原市・温泉&温浴施設特集

高尾の湯

中四国随一の強アルカリ性。薪で温もる秘湯の湯

事前にお問い合わせのうえお出かけください

広島市在住のフリーランスフォトグラファーであり、温泉ソムリエ アンバサダー&マスターとして活躍する中野一行さん。特に温泉撮影は得意中の得意。中野さんに実際に庄原市内に点在する温泉に入っていただき、撮影。そのレポートをお送りします。

中国地方の温泉はアルカリ性が比較的多く、その数値で示すとph7.5〜9.9くらいがほとんどなのですが、高尾の湯は実にph11! 高尾のお湯は「強アルカリ性」と位置付けられます。水道水がph7.0前後なので、いかに高尾の湯が強アルカリ性であるかということがわかるはずです。強アルカリ性のお湯の特徴は、肌の古い角質や油分を取り除くクレンジング効果が高いことが挙げられます。

お風呂は玄関の階段を降りたところにあります。浴室はタイルをあしらったレトロな雰囲気。男女とも2〜3人が浸かれるほどのコンパクトな浴槽です。この女湯はレトロなタイル張り。湯船の底には温泉成分の析出物が見られ、いかにも効きそう。お湯はなめらかでとろりとした肌触り。湯船に付いている蛇口からは湧水を自由に足すことができます。

湯船の蛇口から湧き出るお水の温度は19度ほど。高尾の湯では薪を使ってお湯を温めるとても懐かしいスタイル! お客さんが来るたびに、あるいはお客さんから要望があれば、その都度おかみさんが薪をくべてくれるのです。そうするとまたじわじわとお湯が温まりほどよい適温に。このアナログな雰囲気に名湯、秘湯の感があります。なんだか温もり方も違うような気がしてきます。

高尾の湯は古くからこの農作業の疲れを癒すお湯として、地元の人から愛されてきました。休憩室がこんなにアットホームなのは地域に密着している証なのかもしれませんね。ここで淹れてくださるコーヒーやお茶は、湧き出るお湯を使っていて、水道水とは違った深い味わいがします。窓の景色にも癒されます。

湯船のすぐ横には西城川の支流が注いでいます。男湯からは川のせせらぎの音がかすかに聞こえてきて、窓を開けると露天風呂のような雰囲気に。周辺の情緒と相待って心からリラックスできます。

場所は道後山のふもと。国道314号線沿いに赤いひょうたんの看板が目印です。そこから少し下った川沿いにある民家のような佇まいです。半日利用1,000円、1日利用1,200円という価格設定もあり、おかみさんのおもてなしでのんびり寛げます。

取材したフォトグラファー・中野一行さんのコメント

「えっ、本当に?!」。高尾の湯体験は、この言葉から始まりました。Ph11はおそらく中四国の温泉でトップレベルの強アルカリ性。それがあまり知られていないことも、ある意味で驚きです。クレンジング効果が高いお湯なので湯上りの肌はすべすべに。建物や休憩所、薪、おかみさんも含めて湯治場を思わせる風情が素晴らしく、どこをとっても感動。まさに「心の洗濯」ができました。

住所 広島県庄原市西城町高尾52
電話番号 0824-84-2138
営業時間 9:00~17:00
定休日 火曜、金曜
ホームページ なし
駐車場 15台
最大入浴人数 2~3人
予約可否 不可
支払い方法 現金
料金 500円、半日利用1,000円、1日利用1,200円
お湯の特徴 強アルカリ性

写真・文 中野一行氏

プロフィール
中野一行(なかのかずゆき)
広島県広島市在住
フリーランスフォトグファー。温泉ソムリエ アンバサダー&マスターとして活躍する。著書「温泉ソムリエ・中野一行 厳選 中国・四国かけ流し温泉ガイド&メモ」(ザメディアジョン)。サロペットがトレードマークです。