庄原市たかの温泉 神之瀬の湯

温泉成分が濃厚! とろりとした感触で湯上がりがきもちい

広島市在住のフリーランスフォトグラファーであり、温泉ソムリエ アンバサダー&マスターとして活躍する中野一行さん。特に温泉撮影は得意中の得意。中野さんに実際に庄原市内に点在する温泉に入っていただき、撮影。そのレポートをお送りします。

松江道高野インターと道の駅たかのから車で約5分。県道39号線、庄原市高野保健福祉センターの後ろ側にあるのが、たかの温泉・神之瀬の湯です。高野町は標高が高く、冬は雪が多く夏は涼しい場所。また道後山や比婆山へのハイキングや、春には近くの円正寺のしだれ桜(県の天然記念物に指定)が満開に。冬にはスキーなど観光的にも楽しい場所です。

お湯は「ナトリウム・炭酸水素塩泉」。筋肉痛、五十肩、関節の強張り、冷え性、病後回復期などに適応症があり、湯船には温泉成分が固まってできた析出物を見ることができます。温泉は内湯と露天が男女それぞれにあり、こじんまりと落ち着いた雰囲気です。

とろっとした感触のお湯で体が芯まで温まりやすく、源泉のみを加温しています。平日の午前中などは貸切に近い状態の時もあり、ゆっくりくつろぐこともできそう。また17時から19時の間は源泉をそのまま湯船に流しているので、濃度の高いフレッシュな温泉を楽しむこともできます。そんな通好みなサービスも嬉しいですね。

建物はこじんまりとしていますが木造で天井が高く、開放感たっぷり。露天風呂は高野の四季を感じながらのんびりできます。高野町出身の漫画家・瀬野公治さんが漫画の中で高野町の温泉を紹介したこともあるそう。常連さんからは「湯上がりのつるつる感が気持ちいい」「泉質がいいので何度でも利用したい」との声もあるそう。

浴室にはソープやシャンプー、ログハウス風のロビーではドライヤー、ドリンクの自販機や畳敷きの休憩所もあります。冬は床暖房によって足元が暖かいことも嬉しいですね。これだけの設備があって大人の入浴料が360円という安さも魅力です。

取材したフォトグラファー・中野一行さんのコメント

浴槽には温泉成分が固まってできる析出物があり、特に湯口付近はびっしりと。広島県内の温泉では珍しい光景です。これは温泉成分が高濃度である証拠なのでテンションが上がりました! お湯は「美人の湯」と呼ばれる炭酸水素塩泉。とろっとした肌触りで肌が潤い、湯冷めしにくいのが特徴です。アウトドアスポーツの後や、冬には露天風呂で雪見風呂を楽しむのもいい温泉施設ですね。

住所 広島県庄原市高野町新市1144-3
電話番号 0824-86-2251
営業時間 10:00〜21:00(最終受付20:30)
定休日 水曜(祝日の場合午後の営業あり)
※メンテナンスのため臨時休館あり
ホームページ http://shakyoshobara-city.or.jp/takano-onsen/to-top.html
駐車場
15台
支払い方法 現金
料金 大人360円 小学生150円 小学生未満 無料 (回数券もあります。)
泉質 ナトリウム 炭酸水素塩泉

写真・文 中野一行氏

プロフィール
中野一行(なかのかずゆき)
広島県広島市在住
フリーランスフォトグファー。温泉ソムリエ アンバサダー&マスターとして活躍する。著書「温泉ソムリエ・中野一行 厳選 中国・四国かけ流し温泉ガイド&メモ」(ザメディアジョン)。サロペットがトレードマークです。