こんにゃく7種セット/総領こんにゃく

取材・文/平山友美

 こんにゃくといえば、私はいつも「総領こんにゃく」を指名買いしています。他のこんにゃくとは、味が全然違うんですよ!

 スーパーなどで売られているこんにゃくは、ほとんどこんにゃくの粉から作られています。でも本当は、こんにゃく芋から手間ひまかけて作られるものなのです。こんにゃく芋は、こんにゃくに加工できる大きさに育てるまで、3年はかかると言われています。だから大量に作ろうとすると、とても足りません。そこで、中国など海外から入って来るこんにゃく粉を使うことが多いのです。
でもこれだと、私はこんにゃく特有の匂いばかりが気になってしまうんですよね…‥
 でも総領こんにゃくは、在来種「和玉」という芋を使い、昔ながらの製法で作られています。これが美味しさの一番の理由です。出来立てのこんにゃくは、薄くスライスして刺身こんにゃくとして食べるのが美味しい。でもなかなか出来立てのこんにゃくには出合えません。もし総領こんにゃくの出来立てに出合えたら、絶対「買い」です☆

 総領こんにゃくは、加熱しても味が早く、しっかりしみ込みます。比婆牛のすき焼きに入れてみました。

 比婆牛に味がのってくる頃には、糸こんにゃくにも、しっかり味が浸みていました。
歯ごたえもイイ!

 板こんにゃくは、「こんにゃくサイコロステーキ」がイチオシです。両面に切り込みを入れ、オリーブオイルでじっくり表面に少し色付くまで焼き、裏返して同様に焼きます。そしてしょう油とみりんを少々。ガーリックチップスをのせ、一緒に食べます。
 おつまみサイズに、ひと口大で作るのがコツ。味の浸み具合が絶妙なんです。

 今まで「こんにゃくなんて、どれも同じでしょ~」なんて思っていた方には、ぜひぜひ、お取り寄せしてもらいたいです。