チーズ・バター・ジェラート

ミルクファームHARU

乳製品好きにはたまらない!
アイス&ソフト&ジェラートの食べ比べができる人気店

「食彩館しょうばらゆめさくら」は、中国自動車道庄原インターチェンジを降りて、わずか数分のところにあります。庄原市が農畜産業活性化の拠点として建設した総合交流施設で、庄原産の新鮮野菜が並ぶ「朝どれ市」やパンやクッキー、庄原産の加工品、お土産が並ぶコーナーも。そして、ここに来たら絶対寄ってほしいのが「ミルクファームHARU」。

【侮るなかれ。よくあるご当地アイスの店ではございません!】

ここで絶対食べてほしいのがジェラートやソフトクリーム。
さらに、ここで絶対会ってほしいのが中村玉緒さんならぬ、

中村玉枝さん。

【見事に一字違いなんですね。なんだか、雰囲気も似ていらっしゃる!?】※撮影時のみマスクを外しています。

【ジェラートは定番の味から季節限定商品まで。ぜ~んぶ、搾りたての生乳から作るジェラート】


どれも美味しそう!
しかし、実はソフトクリーム派のワタクシ。この手のお店でメニューにあればたいてい、ソフトクリームを選んでしまいます。

【店長の稲村正雄さん。大好物のソフトクリームを片手にインタビュー】※撮影時のみマスクを外しています。

「ここ、ずいぶん前からありますよね?」
「そうですね、もう20年目です。」
「20年ですか! それはすごい。」

ここ「ミルクファームHARU」は、
広島県酪農協同組合(ひろらく)のアンテナショップです。ソフトクリームやジェラート、最中アイス、牛乳やチーズなど広島県産の乳製品を扱っています。

【庄原の酪農家の生乳を原料にした手造りアイス。味のバリエーションも豊富】

ギフトにも喜ばれる「七塚原高原 手造りアイス」は、定番のバニラや抹茶、庄原ならではの『一寸そば味』などユニークな味も含めて、常時20種類を超えるそうです。

【七塚原高原 手造りアイスのバリエーション】

バニラ・抹茶・古代米・黒ごま・紅茶・ブルーベリー・一寸そば・ミルク金時・さつまいも・りんご・ラムレーズン・クリームチーズ・チョコレート・ココナッツミルク・ストロベリー・グレープフルーツ・野いちご・ヨーグルト・マンゴー・柚子シャーベット・パインシャーベット・ピスタチオ

こんなに種類があったんですね・・・
そのことにもビックリしましたが、このソフトクリームもかなり美味しい! 
前述の通り、ソフトクリーム派のワタクシの舌が何やら他と違うものを感じさせるので間違いないです。

「ここのソフトクリーム、他で食べるよりずいぶん、美味しいです」

すると、中村さんから「カルピジャーニ」という言葉が!!
「カルピジャーニ」とは、ソフトクリームを作る機械のメーカーの名前なのですが、知る人ぞ知るこの機械、「ソフトクリームマシーン界のフェラーリ」と呼ぶ人もいるくらいで、ソフトクリームを提供する事業者さんの中では憧れの存在なのです。美味しい抹茶ソフトを出しているという評判のお茶屋さんがあれば、カルピジャーニを導入しているのだろうと思ってしまいます。日本でソフトクリームを提供しているお店の中でも、この機種を入れているのは、ごくわずかと聞いたことがあります。

そうですか、そうですか。それでこのお味、納得です。
もちろん、機械があれば良ければ美味しいものができるということではありません。原料の生乳の品質、鮮度も重要です。
 生乳は、牛乳やバター、チーズ、アイスクリームやジェラートなど乳製品の原料になるもので、搾ったままの状態の牛の乳を指します。搾りたての生乳は、ほんのり温かく、そこには良い菌も悪い菌も含まれています。そこで少なくとも悪い菌は熱処理で死滅させなければなりません。このことは、法令で決められています。

 牛乳、アイスクリームやジェラート、バターなど、たくさんの乳製品を作ろうと思ったら、それだけたくさんの生乳が必要です。1軒や2軒の酪農家だけではとてもまかないきれません。だから複数の酪農家の生乳を集めることになります。そのとき集められる生乳は、やっぱり鮮度が良いものがいいですよね。遠くの県外から遥々、運ばれてくる生乳だと、搾ってからかなりの時間が経過しています。たとえ輸送中の管理がしっかりできていても、違った環境で育った牛の乳が混ざってしまうより、県内、地元の酪農家の牛のお乳でまかなえるなら、その方が安心だと思いませんか?

 広島県酪農協同組合(ひろらく)は、広島県内の酪農家の生乳を集めて、適切に、安全に処理をして、たくさんの広島県産の乳製品をつくり出す人たちを支える役割を担っています。

 中でも、ミルクファームHARUで扱っている乳製品は、庄原の酪農家が育てた牛の生乳が原料になっています。庄原生まれの生乳だけでこれだけの乳製品ができるなんて、すごいです!

【迷ったら「ダブル」・・・いえ、「トリプル」で! 庄原でしか味わえないジェラートですから】

【結局、トリプルにしちゃいました!】

ちなみに、アイスクリーム、ジェラート、ソフトクリームは、「食べごろ温度」が異なります。アイスクリームは‐8℃~‐14℃、ジェラートは‐8℃~‐10℃、ソフトクリームはやや高めの‐5℃~‐7℃といわれています。食べごろ温度で食べると、本当に感じる「美味しさ」が違います。ジェラート、ソフトクリームは、ここミルクファームHARUですぐに食べれば、それがベストな温度です。「七塚原高原 手造りアイス」をお持ち帰りしたときは、適温になるのを少し待ってから食べると良いですよ。

 もう一つ、ご自宅で庄原生まれの生乳の味を楽しんでもらえるものがありました。こちら「七塚バター」です。 

【大変な人気商品とのことなので、見かけたときは即買い】

【最初はトーストしたパンに塗って味わってみてください。生乳の風味が感じられたら、きっとファンになってしまう!】

庄原にある七塚原高原は、広島県の酪農、畜産の振興・発展の礎を築いた場所です。1900年(明治33)、日本で初めての「国立種牛牧場」が畜産試験研究機関として設立されました。(現在は「広島県立総合技術研究所畜産技術センター」となっています。)農耕牛や肉用牛の繁殖等が主だったようですが、乳牛に関する試験も行われました。もともと、稲作・畑作が盛んだったこの地に牧場ができたことで、酪農を営む農家が増えたそうです。当時は乳も手搾りする小規模な酪農。一軒で2~3頭飼っていれば充分でした。昭和の半ば頃まで、家の中で牛を飼っているという農家も珍しくなかったのだとか。
 そんな時代の中で、庄原では早くからバターやチーズが試験的に製造されていました。この「七塚バター」は、庄原の生乳を100%使用して、昭和初期の味を再現したものだそうです。決して、強いインパクトはないのだけれど、ほんのり生乳の風味を感じる、そんな優しい味のバターです。

「バターをください♪」
お土産にしようと購入したら、この日は特別にひろらくの包装紙で作った手提げ袋に入れてもらえました。中村玉枝さんの手造りバッグです。有料級ですね。

 冷た~いジェラートを食べたあとなのに、なんだか、心が温まりました。思わず「また会いに来ますね」と言って、ミルクファームHARUを後にしたのでした。

広島県立総合技術研究所畜産技術センター

七塚原高原・ポプラ並木

店舗情報

店名 ミルクファームHARU
住所 広島県庄原市新庄町291-1 食彩館しょうばらゆめさくら
電話番号 0824-75-4514
営業時間 (4/1~10/31)
 8:30~18:00

(11/1~3/31)
 8:30~17:00
定休日 火曜日
ホームページ http://hiroraku.or.jp/shop/

取材・文/平山友美